プロフェッショナル仕事の流儀

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山口 朋子

営業部 営業課 課長代理

ここでしかできない仕事・機会・経験が得られる喜び

営業部 営業課 課長代理――。一見何の変哲もない所属・肩書きだが、山口が手がけるのはヤサカ自動車内でもかなり特殊な業務だ。

山口が担当するのは、特別な移動や観光の案件である。
企業役員、高所得者、著名人、国内外の政治家や官公庁などが主なクライアントで、様々な要望に個別に対応して各種手配を行うのが彼女の業務。
競争入札の案件に関わるときは、他社よりヤサカ自動車の優位性があることをアピールする資料を作り、要人の移動案件なら、下見に同行して駐車位置から下車後の歩行ルートまで一連の流れを現地まで確認しに行ったりと、手がける業務の範囲は非常に広い。営業部の中でも特殊なセクションである。

案件の受注は営業課への電話から始まり、メールで進めていくことが多いが、山口は必ず大事な局面ではクライアントに直接電話して声を聞くことを大事にしている。
例えば「一人での乗車だが大きな車を手配してほしい」というオーダーを受けたときは、空間的なゆとりがほしいからそのオーダーなのか、仮にそうだとしても後部座席が広いのが望ましいのか、車内上下の広さを重要視するのか、座り心地を意識するのか…、そういった細部まで丁寧に聞き取り、オーダーの意図を誤解なく正確に理解する必要があるからだ。

もちろん大変な業務ではあるが、ヤサカ自動車だからこそ経験できることでもある。山口は、そこに魅力を感じている。

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― 山口は語る。

『当セクションは女性スタッフ数名で業務を行っていますが、高いレベルのやりがいのある仕事をやりたいというスタッフばかりです。
もちろん乗務員さんありきの仕事なので、私たちだけがプロフェッショナルなふるまいでは意味がありません。乗務員さんとの信頼関係が何より大切ですし、私たちが求めるレベルに達していなければ、厳しく指導することも多々あります。けれど、終わった後には乗務員さんにも「やって良かった」と思ってもらえてると思うんですね。
高いレベルの仕事をこなすには、高いレベルの意識が必要です。常に明るく前向きに働けるように、きちんとしたセルフコントロールをいつも心がけています』

『私たちの仕事はモノを売っているわけではなく、信頼やサービスこそが商品です。
ヤサカ自動車の環境もどんどん働きやすく変わってきていますが、時代に応じてお客様や世間のニーズも変わってきています。その変化にしっかり付いていけるように、個人としても会社としても、まだまだ努力しなければいけないと思いますね』

重責あるミッションを
やり遂げることが
大きなモチベーションになる。

2019年6月28日、29日に行われたG20大阪サミット2019にも、山口の姿があった。外務省が用意した防弾車を、訓練を受けたヤサカ自動車の乗務員が運転し、要人を各所に送り届けるという重責あるミッション。
山口は厳しい選考の末に4名を選び、自身も半年に及ぶ準備をこなし、開催日前後は24時間体制で一週間大阪に詰めた。

業務の内容上、もちろん情報はトップシークレット。社外はもちろん社内でも知らない人がほとんどで、時にはセクションのスタッフにさえ直前まで詳細を知らせることができずに業務に当たってもらうことも。自分たちがどんな仕事をしているのか、社内に全然知られていないな、と感じるときもあるのだという。
それでも、こういう重要な案件に関わることは、大きなモチベーションになる。緊張、不安、プレッシャー…、そしてそれらを凌駕して感じる、大きなやりがい。

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彌榮自動車のハイヤーによる要人輸送の様子

『私が思うに、ヤサカ自動車って「普通のタクシー会社じゃない」んです。仕事の種類やキャリアアップの選択肢がすごく多くて、自分が望んで努力すれば上へ上へといける環境があるんです。自分の能力とモチベーションでどこまでいけるのか、毎日わくわくしながら取り組んでいます』

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Professional

山口が考える
「プロフェッショナル」とは?

『高いモチベーションで明るく働く』

『このセクションは「全てを倍にする」を目標にしています。
セクションの仕事や売上が1~2割増えたところで、ヤサカ自動車のように大きな会社ではほとんど分からないので、倍くらいにしないと「動いている」という実感がないんです。
もちろん高い目標だとは思いますが、マイナスには考えるのではなく明るい気持ちで、高いモチベーションに変えて頑張っていきたいですね』

もしかしたら山口は、社内で今日もこう思われているかもしれない「あの人ってどんな仕事してるんだろう?」。しかし今日もきっと、山口にしかできない、ヤサカ自動車でしかできない、プロフェッショナルな仕事の真っ只中だろう。