2019年2月3日付、京都新聞朝刊 日曜経済面「Myウェイ Myライフ」に、中央営業センター所属 山﨑社員(2014年入社 乗務社員)が取り上げられました。
「Myウェイ Myライフ」は、京都の各分野で活躍している女性を取り上げるコーナーです。同コーナーでは学卒ドライバーとして入社した山﨑社員のこれまでと、仕事のやりがい、そしてこれからの目標について取り上げています。
好きだった車の運転と得意の英語、両方を生かせる仕事として京都のタクシー乗務員を選んだ。
大学入学前に運転免許を取得し、学生時代は自ら運転して東京や四国まで足を伸ばした。大学2年になるとカナダへ留学し英会話を身につけた。「人と接することや、知らない世界を見るのが好き」という性格もあり、乗務員として充実した日々を過ごす。
最初に乗せた客はイタリア人。初めての乗客であることを伝えると「おめでとう」と祝福され、車内は盛り上がった。「これは楽しい仕事だ」と手応えを感じた。入社から半年ほどで、見本となるべき乗務員しか運転できないジャンボタクシーを任された。観光や時事、接遇など幅広い分野が問われる社内の試験にも合格し、仕事の幅を広げている。
現在はジャンボタクシーや中型タクシーに乗車し、主に観光案内や空港とのシャトル便を担当する。外国人観光客を担当することも多く、観光案内では乗客の希望に沿った場所を提案し、随行して説明も行う。食事をともにして食材や習慣を説明することも。「在学中は予想もしなかったけれど、大学で学んだ文化の比較が生きている。ここまで多様な仕事ができるとは思わなかった」
それでも「あくまで主役はお客さん。物事を教えるのではなく、良い旅にするのが仕事」と戒める。どう接してほしいのかを見極め、適切な間合いを保って乗客が期待する旅を形にする。
入社後1、2年は周囲と自分を比べながら働き、体力的につらい時期もあった。女性乗務員は少数だが、夜間に帰宅する女性客に「安心した」と言われ、女性にしか担えない役割を実感した。「危険というイメージや体力の問題で女性はためらうかもしれないが、ぜひ続いてほしい」と期待する。
夢は賓客を乗せるハイヤーの乗務員。運転しながら常に先々を考え、事態に冷静に対処する姿やそこから生まれる信頼感にあこがれる。「女性が進出していない分野に挑戦し、もっと活躍の場を広げたい」と意気込む。(江夏 順平)
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