2023年1月1日付 京都新聞 朝刊「日本人の忘れもの 知恵会議」に彌榮自動車取締役社長 粂田佳幸の挨拶が掲載されました。彌榮自動車では2023年前半にEV(電気自動車)を導入いたします。時代の流れとしてEV導入、そして女性ドライバーの活躍が話題となる昨今ですが、彌榮自動車では1940年代後半に、国産電気自動車の導入を進め、それと同時に女性乗務員の雇用に取り組んできました。また世界で初めて、ハイブリットカー「トヨタ・プリウス」のタクシー導入など、その流れは脈々と受け継がれています。
今回はその歴史や、この先受け継いでいかなければならいないことについて、掲載されています。詳細は下記記事をご覧ください。
進取の気風と創意工夫で時代を開拓する
粂田佳幸 彌榮自動車株式会社 取締役社長
京都議定書が採択された翌年に、ハイブリットカー「プリウス」を世界に先駆けてタクシーとして運行開始して25年となる本年、当社はEV(電気自動車)のタクシー運行をスタートします。
時代の潮流としてEV導入が話題となる昨今ですが、当社は1948年(昭和23年)10月に国産小型電気自動車「デンカ号」を20台導入しています。大型ハイヤーと比較して小さな車体でいかに快適な空間を作り上げるか? 先人たちは、進取の気風で電気自動車を走らせるにとどまらず、創意工夫を重ねました。「アベックタクシー」と名付けて女性乗務員による運行を計画したのです。女学校の卒業生百数十人の応募の中から選抜メンバーを自社で養成。女性ならではのきめ細やかなサービスは新聞や雑誌などでも評判となりました。先人たちはタクシーが単なる移動手段ではないことに気づいたのです。
コロナ禍を経て、今私たちが取り戻すべきものは、心のふれあいであると思います。時代に対応した取り組みを地道に積み重ねることで伝統は引き継がれていきます。創業以来、社員一人一人が伸び伸びと働くことができる社風を大切にしてきました。京都で育まれてきた会社として、一期一会のご縁を真心で接し、さわやかな心のふれあいから生まれる心地よさを具体化する取り組みを重ねていきたいと思います。